
あいさつ

第13回(財)日本中学校体育連盟研究大会 兵庫大会実行委員会会長 兵庫県中学校体育連盟会長坂東鐵二 冒頭に、先の阪神・淡路大震災に際しましては、(財)日本中学校体育連盟をはじめ、全国各都道府県中学校体育連盟の役員の方々、生徒の皆さん方から心温まる励ましの言葉など、物心両面にわたる多くのお見舞いやご支援を賜わりましたことに感謝を申し上げ衷心より厚くお礼を申し上げます。 今、兵庫県は、“生命を育む人間中心の都市づくり”を目指し、「創造的復興」を合言葉として懸命な努力を続けております。 さて、第13回(財)日本中学校体育連盟研究大会にご参加の皆様方、兵庫の地にようこそおいでくださいました。心から歓迎を申し上げます。本大会の近畿ブロック開催は、第4回大阪大会に次いで2回目にあたります。兵庫県での開催は初めてであります。さらに、本年は時あたかも新制中学校設立50年という記念すべき節目の年の開催であり、関係者一同、光栄に思うと同時に、その責任の重大さを痛感しております。 主管する兵庫県は、総面積8,385?人口は550万人、21市70町を擁しており、神戸、阪神、丹波、東播磨、西播磨、但馬、淡路と7行政区域に分けられております。また、兵庫県中体連は、、昭和22年に連盟が設立され県下を神戸、阪神、丹有、東播、中播、西播、但馬、淡路地区の8地区に区分し、その特色に応じて諸活動を展開しながら現在に至っております。 開催地である姫路市は、兵庫県の播磨地域の中心であり、交通の要所として歴史と香り高い文化工芸の都市として栄えてきました。一昨年、わが国では初めて世界遺産として指定されました「国宝・姫路城(白鷺城)」を有し、さらに、昨年4月から政令都市に準ずる中核都市に昇格したところであります。 ところで、戦後、わが国は、新しい教育理念に基づく新しい教育制度で発足し、既に50年が経過し今日に至っております。この間、経済の成長や交通・情報通信システムの急速な整備など、様々な分野における進展はわが国の社会を著しく変貌させました。人々の生活水準は向上し、生活は便利になりました。その反面、人々の心の有り様・地域社会や家庭の有り様などが大きく変貌しました。当然、生徒たちの教育環境にも大きな変化がありました。その結果、社会性の不足、倫理観の欠如、自立の遅れ、肥満傾向や視力の低下など健康のこと、筋力や持久力の低下など体力のことが教育上の重大な課題として各界から厳しく指摘されるところとなりました。 このことから、21世紀を展望したわが国の教育のあり方として、特に、学校・家庭・地域社会の役割と連携について、その方法を早々に模索し、制度化をしなければならないことが強調されております。 しかし、一方、学校教育活動の一環としての運動部活動は、学級や学年を離れ組織された集団の中で、自発的、自主的に活動が展開され、生徒たちのからだと心の発達や仲間づくり、教科を離れた教師との触れ合いの場として、大きな意義を有しているものであるという高い評価に、加えてこれらのことが期待されています。このことは、運動部活動に日常的に係わっている者として、その責任の重大性と使命を背負っていることに心して、これらのことを真摯に受けとめ、惜しまぬ努力を決意しなければならないと思っています。 本日、全国各地よりご参集頂きました各都道府県中学校体育連盟の方々が、昨年、長崎県で構築された方法を基盤として頂ければと願っています。 終わりになりましたが、本大会開催にあたり(財)日本中学校体育連盟の方々のご指導のもと、近畿2府4県が“近畿は一つ”を合言葉に一丸となって諸準備を進めてまいりました。その間、文部省、兵庫県教育委員会、姫路市教育委員会をはじめ中播地区関係市町教育委員会、中播地区中学校体育連盟の方々及び各関係諸機関のご指導とご支援、ご協力に感謝申し上げますとともに、衷心よりお礼を申し上げます。
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